2019 平和行動 in 広島 に参加して  (2019.08.06)

連合大阪 豊能地区協議会 議長

ダイハツ労働組合 柴田 直希

 

 

 これまで根室・沖縄の平和行動に参加させていただき、これで3度目。今までに参加した平和行動と今回のそれとは異なる印象を受けたことがあります。それは私たち以外に「外国人」や「子ども」の参加者が多かったことです。

 

 2日間の行程において、平和記念公園やその周辺で多くの外国人の方たちを目にしました。根室や沖縄の平和行動では見受けられなかった風景です。参加されている人たちの国籍はわかりませんが、私たち日本人と一緒に原爆について考える人が世界にいることを目の当たりにしました。また、被爆した都市でありながら、国籍を問わず共に戦争や原爆について考える広島の姿勢に感銘を受けました。

 

 

 平和行動2日目に参加した平和祈念式には、広島県内・県外から多くの子どもたちも参列しており、祈りを捧げる姿がとても印象的でした。今日本が平和であることは決して当たり前なことではなく、多くの犠牲の上に築き上げられたものであることを再認識し、2度と戦争を繰り返すことなく今の平和を努力して維持していく当事者が自分たちであることを強く感じました。戦争や原爆から学んだことを未来に繋げていくうえで、子どもたちがこの活動に参加することは大変意義深い取り組みであると感じました。

 

 

 根室・沖縄・広島と、それぞれの地に刻まれている戦争の歴史は、「領土として奪われる」「世界大戦の最終局面」「原爆が投下される」と異なりますが、総じて言えるのは『戦争の悲惨さが癒えずに今でも残っている』ことだと思います。今回平和行動に参加した広島でも、「戦争を繰り返してはならない」「原子爆弾は2度と使ってはならない」というメッセージを、風化させることなく世界と未来に繋げていく強い意志を感じました。私自身が平和を維持する当事者として、また歴史を伝える者として、行動していきます。